電子書籍がなかなか流行らない理由

紙の書籍 v.s 電子書籍 という1対1の構図にそもそも無理があるという話。

とりあえず、ざっと思いつきで、紙の書籍の種類と、それを電子化した際の最適形態についてずらずらと並べてみると、、、

 

雑誌 ⇒  メルマガ、Webサイト、紙媒体

小説 ⇒  いわゆる電子書籍

マンガ ⇒ 専用画像ビューワアプリ?

ビジネス書籍 ⇒ いわゆる電子書籍、blog、メルマガ

写真集 ⇒ 紙媒体がよい?

実用書 ⇒ 専用アプリ、マルチメディアコンテンツアプリ

辞書 ⇒ 専用アプリ

百科事典 ⇒ 専用アプリ、マルチメディアコンテンツアプリ

教科書 ⇒ 専用アプリ、マルチメディアコンテンツアプリ

 

音楽や動画ほどには書籍の電子化がなかなか広がらない理由として、商流の問題はよく議論としてみかけますが、それよりも、紙書籍のコンテンツの多様性(電子情報化する際の最適形態の多様性)ゆえに、電子書籍という形態が必ずしも最適ではない(そう考えると「電子書籍」というネーミングがそもそもよくないのかも。)という点が1つ目。

 

書籍=テキスト情報であると狭義に捉えると、そのテキストが、小説などの「文章そのものにバリューがあるテキスト」と、情報誌、一部ビジネス書籍などでの「情報そのものにバリューがあるテキスト」「情報をタイムリーに得ることにバリューがあるテキスト」では、最適な流通形態が全く異なります。後者はweb,blog,rss,twitterなども含めた、現在のインターネット/Webそのものであり、コンテンツ提供者個人がビジネスとして成立させるための形としてblog+アフィリエイトや、メルマガという形態があると捉えることができます。

 

そう考えると、

紙の書籍 v.s. 電子書籍

ではなく、実態は、

紙の書籍 v.s. 電子書籍 v.s. インターネット

という構図であると捉えるほうが自然な気がします。

 

電子書籍は一部領域(例えば小説のようなコンテンツや、あるテーマでそれなりのページ数ボリュームがあることにバリューがあるテキストコンテンツなど)でのみは立ち位置を確立するものの、紙の書籍/電子書籍/インターネット、それぞれの共存は続くのでしょう。きっと。

 

という切り口での議論をあまり見た事がないので、書いてみた。

(そもそも電子書籍というジャンルをちゃんと追っかけてるわけではないので知らないだけかも。)

 

追伸

こうやって、書籍の分類をして眺めてみると、AppleのNewsStandや、iBooks Authorは、いわゆる電子書籍(Kindleや昔のiBooks)でのカバーがいまいちな書籍コンテンツ領域をカバーすべく、必然的に投入されたアイテムであるということが読み取れますね。